御器所校のブログ

「正しく分析する」

2026.05.24

先生から

昭和区の皆様こんにちは。

明倫ゼミナール御器所校です。

 

先週少しそんなお話をしたのですが、
基本的に我々は直面している問題を単純構造化したがるものです。

 

たとえば、これは特に、
入試問題レベルの演習に取り組んでいる時に受ける相談ですが、
「基礎がまだ定着していないので、一旦総合演習を止めて基礎を固めたい」
という方が毎年、一定数いらっしゃいます。

 

本当に毎年繰り返しいただく相談なのですが、
これ、典型的な「問題を単純構造化」している例です。

 

相談に来ている本人の中では、既に
「基礎を固めれば応用にも手が出るようになる」という図式が出来上がったうえで、
①基礎を固めるために総合演習を一度止める
②それでもそのまま総合演習を進める
の二択しか存在しないのです。

 

そもそもこの図式が実は正しくない場合が多い、
(本当に「基礎が抜けている」から手が出ないのか、「基礎は実は身についているけどその活用が下手なのか」の精査が出来ていない)
ということを一旦横に除けた上で、とりあえず考えてみましょうか。

 

もちろん、具体的な解決を伴わずに愚直に同じことを続けるのは良い手順とは言えないので、
②はそのままではまずいですね。

 

その②と並べて考えると、一見すると①はすごく正しそうに見えます。
「基礎ができていないのに応用に取り組んでも仕方がない」というのは、考え方としても必ずしも間違っていません。
ともすれば、周りの大人も口にしてしまうことがある内容です。

 

しかし、スポーツでも何でも、通し練習とか練習試合というのがありますよね。
「本番に近い形式で自分の課題を見つけた」ので、「基礎練習・パート練習に戻ってその修正をする」というのが本来の形です。
基礎練習というのは、「本番を想定して」実施されるから意味があります。

 

裏を返せば、
「実践を伴わない基礎練習は具体的な効果検証をするのが難しい」という側面があります。
これも以前少しお話しましたね。
「これをやった」から「これができるようになった」というのは、
リンクしていないとあまり意味が無い。

 

加えて、
「基礎が十分でないので応用に触れずに基礎に専念する」という考え方は、
「どこまでやれば十分基礎が固まったとするのか?」を具体的に定義しておかないと、
いつまでも応用と向き合うことができなくなります。

 

「もっと上達してから…」「まだこれが心配で…」という気持ちはわかりますが、
そんなに万全の準備が整うまで待ってもらえることって、ほとんどの場合ありません。
結果を出すべき本番は、大体「いつ・どこで」が決まっていますから。
そこで「まだ準備が…」と言い出してしまったら、それは戦う前に負けています。

 

となると、正解は①でも②でもなく、
③基礎を固めつつ総合演習も続ける
ですよね。

 

総合力を高めようと思ったら、やはりどちらとも向き合わなければならない。
で、大体皆さんこれを本質的にはわかっているのに、①を選択したがるのです。
両方やろうと思うとその分時間もかかるし、負荷も上がりますからね。

 

でも、こういうことが積み重なって、
「正しい努力をしているはず」なのに「結果がともなわない」
ということが起こります。

 

ぜひ、この「分析」は正しいのか? を、ご自身でも検証できるようになっていただければ、と思います。
もちろん、今のうちは我々を活用いただいて問題無いですけどね。


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