中学受験ブログ

養殖もサスティナブル

2023.02.09

その他

こんにちは。

明倫ゼミナール中学受験コースです。

回転ずし(迷惑動画で騒がれていますが、今回は別の話です)の人気のネタにサーモンがあります。

日本だけでなく世界的に需要があるそうです。

寿司をはじめ日本食の世界的な広まりで、

生で魚を食べることが多くなったそうです。

天然のサケは寄生虫のいる恐れがある魚ですが、

きちんと管理された養殖サーモンではその危険が少ないそうです。

(天然物をサケ、養殖物をサーモンと呼ぶことがあるようです)

日本にチリ産の養殖サーモンが多く輸入されていますが、

日本のJICA(独立行政法人国際協力機構)の協力でチリは世界有数の養殖サーモンの産地になりました。

もともとチリにサケはいませんでした。

チリの漁民の生活を豊かにするために養殖サーモンを日本の専門家や企業が根付かせたのです。

その養殖の世界でも「持続可能な」「サスティナブル」という言葉をよく聞くようになりました。

前述のように元々チリにサケはいませんから、

天候が荒れていけすの網が流されたり、

アシカがサーモンをねらって網を破ったりすることで、

サーモンが逃げてしまうことがあります。

この逃げたサーモンが野生化してチリ固有種の生物を捕食し、

生態系を乱す恐れがあるということです。

また、養殖に使用した器材が海に流れたり、

養殖サーモンのエサの食べ残しなどで水質汚染が進んでいるとのとこです。

そのため、ASC認証という国際的なNPOが始めた取り組みがあります。

サーモンの脱走、抗生物質の使用量、水質など、

定められたすべての基準を満たした養殖場にのみ与えられる認証のことで、

この認証のある養殖場のサーモンしか取り引きをしないという企業もあるようです。

環境に配慮したものでないと買わないという動きになっているようです。

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