中学受験ブログ

秋の長雨

2026.09.20

その他

こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。


「秋霖(しゅうりん)」「すすき梅雨」「秋の長雨」など
秋に雨が続くことを表現した言葉があります。
「秋霖」の「霖」はあめかんむりに林で、林は「集まっている」という意味がありますから、「雨が続いている」という意味になります。
したがって「秋霖」は「秋に雨が続いている状態」を表しています。
「すすき梅雨」は、すすきが生い茂る頃に、初夏の梅雨のように雨が降り続くという意味ですね。
「秋の長雨」はそのままですが、
「長雨」と「ながむ」の掛詞(かけことば)で使われることがあります。
昔の言葉で「ながむ」は「もの思いにふける」という意味です。
雨が続く毎日を家の中でぼんやり過ごすうちにいろんなことが思い浮かぶということですね。
受験生の皆さんは、ぼんやり過ごさず、勉強する良い機会にしてください。


なぜ秋に雨が多いのかというと、
日本の夏にあたたかく湿った空気をもたらしていた太平洋高気圧と、北からやってくる冷たく湿った空気がぶつかることで雨雲に発達するからです。
この2つの高気圧がしばらく日本の上空にとどまるため、雨の日が続くのです。
さらに、近年の温暖化の影響で海面温度が高いため、雨量も多くなっています。



今年は台風の発生ペースも早くなっています。
台風は沖縄や鹿児島、高知、和歌山などに上陸することが多いのですが、今年は台風の影響が関東地方など東日本でも多く出ています。
今年はペルー沖の海水温が高くなっています。
ペルー沖の海水温が高くなると東から西に向かって吹く風が弱まります。
太平洋のあたたかく湿った空気が西に移動しない結果、例年より東寄りの海上で台風が発生します。
台風は陸地に上陸すると海のあたたかく湿った空気を取り込むことができずに弱まっていくのですが、東寄りに発生した台風は陸地に上陸することなく海面温度の高い太平洋を北上し、勢力を保ったまま東日本に近づいて来るのです。


やってみよう!


1 「立ち別れいなばの山の峰に生ふる
  まつとし聞かば今帰り来む」
 という短歌の意味は、
 「あなたと別れ行くけれど、
 因幡(いなば)の国の山に生える
 松の木ではないが、
 あなたが私を待つと聞いたら
 すぐに帰るだろう」です。
 「いなば」は「因幡」と
 「往なば(立ち去るの意)の、
 「まつ」は「松」と「待つ」の
 二つの意味を持たせています。
 この表現技法を何と言うか
 答えなさい。


2 太平洋高気圧とオホーツク海高気圧
 によってできる停滞前線を何と言うか
 答えなさい。


3 ペルー沖の海水温が上昇する現象を
 何と言うか答えなさい。


4 3とは逆にペルー沖の海水温が下がる現象
  を何というか答えなさい。


5 4の現象が発生した場合の
 日本への影響として考えられるもので
 正しいものを選びなさい。

ヒント
①海面温度が高い
 →上昇気流が積乱雲をつくる
②積乱雲は雨を降らす
③上昇気流の外側は下降気流が発生
 →かわいたあたたかい空気を
  太平洋高気圧に送り込む。
④中国や日本上空に偏西風が吹いている
 →南で発生した上昇気流が
  中国付近の偏西風を北に押し上げ
  その反動で日本では南に下がる。
⑤偏西風の動きと寒気の広がりは
 一致する。


 ア 例年より東寄りに台風が発生し、
  関東地方に上陸しやすくなる。
 イ フィリピン沖で発生した台風が、
  日本海沿岸を通るようになる。
 ウ フィリピン沖で発生する上昇気流の影響で
  日本は冷夏になる。
 エ フィリピン沖で発生する上昇気流の影響で
  偏西風が蛇行し日本付近にシベリアから
  寒気が入り冬の寒さが増す。


答え

1 掛詞
2 秋雨前線
3 エルニーニョ現象
4 ラニーニャ現象
5 エ
  本文中のエルニーニョと反対に
  台風が西寄り(フィリピン沖)
  で発生する。
  ア エルニーニョの場合
  イ ラニーニャ現象が原因で
    日本海沿岸を通ることはない
  ウ フィリピン周辺で雨を降らせた
    かわいたあたたかい空気が
    下降気流となって日本に届く
    夏は猛暑。冬は厳冬。
  エ 偏西風に沿ってシベリア寒気団
    が動くため、偏西風が南に下がると
    寒気が南に入って来る。
  


TOP