2023.11.15
その他
こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
7月31日のブログで世界的平均気温が過去最高であることを書きましたが、
今回は猛暑による日本での影響をテーマにしました。
(今年は、夏が続いているような日和から急に寒くなってしまいましたね)
日本では7月の平均気温が25.96度となり、
1978年の25.58度を超えて記録更新となりました。
この暑さの理由として、
「太平洋高気圧が日本に張り出しているから」とか、
「偏西風が例年より北にあるから」とかと言われていました。
赤道付近で暖められた空気は上昇し、
大気の天井にぶつかったあと、
北半球では北に向かって上空を移動します。
その暖かい空気は太平洋上で下降してきます。
空気が地面を押す力を「気圧」と言うのですが、
上空から下降してくる空気は、その力が強くなるので「高気圧」と言います。
(このように太平洋上に発生した高気圧を「太平洋高気圧」と呼んでいます。)
そして、空気が上空から下降するときには、気温が上がります。
気温が上がると、雲や雨などの水滴は、
水蒸気に変わって消えてしまいます。
つまり、高気圧におおわれるということは晴天が続くということになるのです。
今年の夏は、いろいろな要因で、
この高気圧が日本に近づき暑い夏となりました。
「偏西風」というのは、
日本付近の上空を西から東に吹いている風です。
偏西風の北側が冷たい空気、
南側が暖かい空気に分かれます。
この偏西風が北側に移動すると、
日本が暖かい空気におおわれてしまいます。
このことも暑い夏にした原因の一つです。
やってみよう!
1 2023年の名古屋は11月に連続夏日を記録したが、これは126年ぶりのことだった。
夏日というのは最高気温が摂氏何度以上の日のことか答えなさい。
2 太平洋側よりも日本海側の方が気温の高くなる原因を次から選びなさい。
ア ヒートアイランド現象 イ エルニーニョ現象 ウ ラニーニャ現象 エ フェーン現象
3 猛暑に関する次の各文で誤っているものを答えなさい。
ア 気象庁・環境省が「熱中症アラート」を地方公共団体や報道機関などに伝達して、
国民に熱中症予防に心がけるよう呼びかけた。
イ 農作物の生長が早く、質・量ともに出来ばえの良いものが多かった。
ウ 夕方から翌朝までの最高気温が25度以上になる熱帯夜の日数を更新した都市があった。
エ 電力不足にならないように、電気を売る側の電力会社も節電を呼びかけた。
4 野生動物のエサが不足して、野生動物が住宅地に現れる回数が増えた。
人が住む地域の近くで生息し、人への警戒心が薄くなったクマを何というか選びなさい。
ア アーバンベア イ シティベア ウ ニュータウンベア オ ワイルドベア
5 2023年にツキノワグマの人的被害が報告されている都道府県として誤っているものを選びなさい。
ア 秋田県 イ 三重県 ウ 京都府 エ 北海道
答え
1 25度 30度以上・真夏日 35度以上・猛暑日
夕方から翌朝の最低気温が25度以上・熱帯夜
2 エ
3 イ
4 ア
5 エ 津軽海峡を境に、クマ・リス・シカなどの種類が変わりましたね。