こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
8月30日(土)は、
夏期講習の仕上げの模擬試験ですね。
夏期講習で今まで習ったことを復習していて、
新たに疑問がわくことがあります。
北方領土問題が解決していないから、
ロシアと平和条約を結べていないということを習います。
その時はあまり疑問に思わなくても、
復習していたら、
「北方領土は、なぜ日本の領土と言えるのだろう?」
と疑問に思ったようで、
塾生から質問がありました。
戦後80年でもありますから、
ここで簡単に日本が北方領土が日本の領土であると
主張している理由を紹介します。
日魯通好条約(1855年)で、
日本とロシアとで国境を択捉島とウルップ島の間と決めました。
この時、
北方領土と呼んでいる歯舞群島・色丹島・国後島・択捉島が、
日本の領土であるとロシアが認めたわけです。
樺太・千島交換条約(1875年)で、
樺太(サハリン)をロシア領、
千島列島を日本領とすることになりました。
歯舞群島・色丹島・国後島・択捉島は、
すでに日本の領土になっていたので、
この時に得た「千島列島」には含まれていません。
戦争で負けて占領されていた日本は、
連合国とサンフランシスコ平和条約を結んで、
主権国家に復帰しました。
その時に、
「千島列島」は放棄することになりました。
前述のように、
千島列島には北方領土を含んでいませんから、
北方領土は放棄していません。
また北方領土は一度も外国領になっていない
日本固有の領土です。
他にもロシア(当時ソ連)は、
日ソ中立条約を一方的に破って侵攻したこと、
日ソ共同宣言では、
平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を引き渡すことが、
記載されていることから、
ソ連が日本の領土と認めていたことを示しているなども
日本の領土である理由として挙げられています。
今日の模擬試験のやり直しをしていて、
疑問に思ったことは、
そのままにせず、ぜひ調べてみてください。
9月8日(月)から2学期通常授業スタート
6年生は夏期講習の復習が終わったら、
志望校の過去問に挑戦してみよう!!