御器所校のブログ

スタートダッシュとラストスパート

2025.06.03

先生から

昭和区の皆様、こんにちは。

明倫ゼミナール御器所校です。

 

ラストスパート、という言葉があります。

「ゴールが近づいた際に残った力をすべて出し切ること」

というくらいの意味でしょうか。

 

 

日本人は民族的にどうもラストスパート志向が強いようです。

 
つまり、具体的な締め切りが近づいてこないと中々やる気がわいてこないとか、
余裕を持った日程で物事に取り組むのが苦手な傾向にあるそうです。

 

夏休みの宿題をつい溜めてしまって…という話は至る所で耳にしますが、
それが国民性だと言われると面白いですね。

 

だからこそ余裕を持って計画的に物事に取り組める方というのは貴重なわけですが、
ここで重要なのは、本来ラストスパートには、

「その前にも頑張っている期間が必要だ」ということです。
最後の追い込み、ということですから、考えてみれば当然です。

 

それなのに、なぜか我々は

「締め切り間際に帳尻を合わせる」

ことをラストスパートと豪語しがちです。

 

誤用というとちょっと違うかもしれませんが、

本来の語意からいくとやや本意ではない使われ方をしているような気がしますね。
 

その逆で、スタートダッシュ、という言葉もあります。
「物事を勢いよく始める」というくらいの意味で専ら用いられます。

 

皆様ご存知の通り、世の中の多くの物事は、スタートダッシュをきった方が上手くいきます。

夏休みの宿題を例にするなら、どうせ最終日に泣きながらやる羽目になるのであれば、
同じ時間集中して7月中に終わらせた方が、後顧の憂いなく過ごすことができるというものです。

 

こんなにメリットばかりなのに、なぜ我々はラストスパート志向から抜け出せないのか?というと、
「作業全体に必要な時間と労力をイメージできない」からです。
より正確に言えば、「自分の力量を以てして、どの程度の時間・労力が必要かイメージできない」。

 

簡単に言えば、

「本気出せばなんとかなる」と思っているわけです。

 

これは子供たちに限った話ではありませんが、

基本的に私たちは目測を甘くしがちで、

かつ自身の「本気」を過信しがちです。

 

「○○は本気出せば3時間で終わる」などと言っていて、
本当に3時間で終わらせた方を、私は未だかつて見たことがありません。

「実際に手を付けてみると倍の6時間は見込んでおかなければならなかった(ことに気付いた)」
というケースの方が、はるかに多いでしょう。

 

細部をとってもそうなのですから、全体は言うに及ばずですね。

 

勉強に話を戻すと、

たとえばテスト勉強が間に合わない、という方は、

ほとんどの場合、自分がこなさなければならないテスト勉強の全体像が把握できていません。

また、そうした取り組み方がテスト本番の「時間配分」にも表れがちです。

 

全体像を正確に把握しようとすれば、

何をおいても、まずはそれがつかめる位置まで作業を進めなければならない。

 

テストノートの1冊目がまとめを推奨している理由も、突き詰めればこれです。

 

おおよその全体像をつかんで、足りていない細部を詰めつつ、学習計画を正しく進めていく。
 

1学期の期末テストもまもなくですね。

”ラストスパート”にならないよう、しっかり進めていってください。


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いずれもお問い合わせはHP上、または0120-272-731までお願いいたします。

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