2025.08.24
先生から
昭和区の皆様こんにちは。
明倫ゼミナール御器所校です。
「力足らざる者は、中道にして廃す。
今、汝は画(かぎ)れり。」
これは『論語』の「雍也」篇から。
「力が足りない者は途中であきらめるが、
お前はあらかじめ自分で自分の限界を決めているのだ。」
と、孔子が弟子を諭す一節です。
さて、夏休みも終盤戦。
まだ1週間ほど残っていますが、
この夏休みは適切に活用できたでしょうか。
例年お話するのですが、与えられる時間はいつも平等で、有限です。
その「与えられた時間をどのように活用するか」という点が、
皆さんの裁量に委ねられている部分ですよね。
2学期はこれまでよりも「やらなければならない」量が増えます。
特に受験生の皆さんは、覚悟を持って臨んでください。
どれだけ「やった方が良い」ことに向き合う時間が取れるかが鍵です。
やらなければならないことは当然皆さんやりますから、そこ以外で差をつけなければならない、ということですね。
そしてその中で、”自分の限界を超えないように”取り組むことが肝要です。
”超えないように”です。書き間違いではありません。
よく「限界を超えろ」って言いますよね。あれは大嘘です。
当たり前ですが、そもそも「超えてはならないギリギリの境」だから限界なのです。
限界を超えれば、当然心か体のどちらか、あるいは両方に変調をきたします。
そうでなくとも、2学期は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期です。
体調を崩して一定期間パフォーマンスが下がる方が、皆さんにとってはマイナスが大きいのです。
加えて言えば、人によって限界値や許容量、つまりキャパシティは異なります。
だから、「今の自分がどの程度の負荷に耐えられるのか」は、常に意識してください。
そして、許容限界を超えそうになっているなら、きちんと休養を取るタイミングを作りましょう。
それが体調管理であり、時間管理です。
これらを念頭に置いたうえで、自分の限界値を上げる努力をしてください。
「限界」は超えてはいけませんが、広げる必要はあります。
今と同じことしかできない、というのでは、成長がありませんから。
「先生が限界を超えるなと言っていた!」
と偏向報道されぬよう、あえて改めてまとめますが、
これは「頑張らなくても良い」といっているのではありません。
「適切な努力ができるようになりましょう」といっています。
つまり、ただがむしゃらに頑張る、という姿勢よりも、
はるかに高度なことを皆さんには求めています。
2学期に向けて、瞬間的に無理をしなくてもきちんと結果に繋がる取り組み方を、身につけていきましょう。
明倫ゼミナール御器所校では、2学期から頑張ろう!という新規塾生を募集中です。
1学期のテスト結果や通知表、使用しているノートなどをお持ちいただければ、学習相談も承ります。
お問い合わせはHP上、または0120-272-731までお願いいたします。