2025.09.01
先生から
昭和区の皆様こんにちは。
明倫ゼミナール御器所校です。
8/30(土)は全県模試の実施日でした。
そうでなくとも夏の終わりにある模試なので、
「夏の頑張りをここで発揮しよう」と言われがちです。
心持はもちろんそれでよいのですが、
実際の話、この夏休みの頑張りは今回の模試の結果には表れないことがよくあります。
特に4月までの模試の結果が良かった方は、同様に、偏差値自体は下がることが少なくありません。
これにはもちろん理由があります。
まず、夏期講習で取り組んだ内容の多くが「復習」であること。
これは1・2年生の学習内容に「抜け漏れが多くあった方」ほど効果が大きいものです。
周りの得点力が上がっているので、平均点も上がりやすい。
そうすると、単純に伸びしろの差の分だけ、全体の点数も詰まりやすい。
偏差値は平均値との差ですから、基準点が上がれば偏差値という指標では相対的に差が縮まります。
次に、夏期講習で取り組んだ内容のうち、「予習単元」は今回の模試の範囲外である、ということ。
2学期以降の総合演習に取り組めるよう、先取りで学習したものが少なからずあります。
当然、それらは公立の中学校で1学期中に学び終わらない範囲ですから、
今回の全県模試の実施範囲には原則含まれません。
知らないことを問いに入れてしまったらフェアではありませんからね。
つまり、「全体の差が詰まり、かつ先取部分では勝負ができない」というのが夏の模試です。
そして最後に、「新しく得たものをすぐ実戦で使用できる方は少ない」ということ。
皆さんは夏期講習・夏季集中特訓で多くの武器を得ました。
これは疑いようのない事実です。
ただし、あくまで武器を手に入れただけです。
それを使いこなすには、当然練習する時間が必要ですから、
今回の模試でいきなり実践が可能か?というと、少し時間が足りない場合が多い。
なので、おしなべて「夏の頑張りは夏の結果には出ない(ことが多い)」
とお伝えするようにしています。
結局のところ、大事なのは「今回の結果に一喜一憂しない」ことです。
期待していたほど結果が振るわず、「あんなに頑張ったのに」とモチベーションを下げてもいけないし、
結果が良くて調子に乗ってしまってもいけません。
もちろん結果が良かった場合には喜んでいただいてよいのですが、
冷静に今の自分を受け止める材料として、模試の結果を活用していただければそれでよい。
何故って、皆さんは「入試当日」に実力を発揮できるよう、今を頑張っているのです。
その途上では、上手くいかないこともあってしかるべきでしょう。
いつも順風満帆であることだけが、良いことではありませんから。
気持ちや結果でブレずに、やるべきことに取り組む2学期にしましょうね。
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