2025.11.02
先生から
昭和区の皆様こんにちは。
明倫ゼミナール御器所校です。
先日、日曜日の入試特訓の授業を担当した際、
国語の解説中にこんな話をしました。
「60字の記述を60字として考えようとしているうちは、
基本的に記述は書けるようにならない」
つまり、
「いきなり60文字の記述がスラスラかける人はまずいない」ので、
「指定語句を含んだ2~3文節の箇条書きを本文から抜粋する」作業をするのだと。
「60字の記述問題」には手が出ない方でも、
「指定語句を探す」「指定語句を含む連文節を書き抜く」という作業なら、
おそらくできるのではないでしょうか。
多くの場合、これは単純な作業で、手を動かすだけなので。
この作業ができれば、次は「書き出した連文節をどう繋げるか」を考える。
問いに答える形に整理するわけです。
このように、きちんと順を追って処理すれば、
手順を一般化した上で問いに対応する練習ができる。
重要なのは、
超えるのが難しいハードルを、自分できちんと細分化することができるか?という点。
「ここまでならやれそう」を探ることです。
この切り分けが努力であり、思考力です。
逆に、当然これらの作業を一切放棄してしまって、
模範解答だけ写していても、ある日突然記述が書けるようにはなりません。
この話が国語以外の科目でも同様である、ということに、
皆さんはもちろんお気づきかと思います。
たとえば、数学で条件を確認しながら「何がわかれば答えに辿り着けそうか?」を考えるのと同じですよね。
そして「図にわかっている情報を書き込」んだり、「自分で図を描いて整理し直」したりするのと、
作業の性質も似ています。
この、「問そのものへの最適解を瞬時に出すことは基本的に出来ない」という感覚が大事です。
皆さんが身につけるべきは、「最終的に解に辿り着くために、どのように問題を細分化するか?」という手順の方で、
これは実社会でも大いに役に立ちます。
まさに「困難は分割せよ」ですね。
中3生の皆さんには馴染みのある、井上ひさしの『握手』に出てくる言葉です。
定期テストまで2週間を切りました。
テストは、皆さんがここまでの学習と「どのように向き合ってきたか」の確認です。
わからない、と投げ出してしまう前に、問題を切り分けるとどうなるのか?をぜひ考えてみてください。
最善を尽くして本番に臨む、というのは、
きっとそういうことの積み重ねです。
明倫ゼミナール御器所校では、2学期頑張ろう!という新規塾生を募集中です。
2学期の中間テスト結果や通知表、使用しているノートなどをお持ちいただければ、学習相談も承ります。
また、11/15(土)19:00から、冬期講習の説明会も実施いたしますので、
あわせてご検討ください。
お問い合わせはHP上、または0120-272-731までお願いいたします。