御器所校のブログ

本番の「できない」をどう減らすか?

2025.12.13

先生から

昭和区の皆様こんにちは。

明倫ゼミナール御器所校です。

 

総合演習に取り組むことが増えてくると、
「知っている(わかっている)のに本番だと解けない」
という相談を受けることが少なからずあります。

 

つまり、知識としては入っているはずなのに、
演習時にはそこに思考が及ばないことがある、ということですね。

 

これにはいくつかパターンがあるのですが、概ね、
①実はそもそも入っている知識が正確でない(=不確かな知識なので上手く使えない)
②知識は正確に入っているが、思考力が弱い(=適切に活用する練習の不足)
③出題内容の把握に抜け漏れがある(=条件整理の精度,ケアレスミス)
という三つほどに大別できます。

 

①はそのままですね。
自己認識ほどしっかりと知識が身についているわけではないので、
「後から解説を見る(受ける)とわかる」が、
「自分ではそもそも関連する知識としてうまく引き出せない」
という状態。

 

授業中に「なぜ?」を聞かれて答えに困る知識が多い、と言い換えても良いと思います。
 

たとえば、数学がわかりやすいですが、
「この問題はこの知識を使って解く」と説明されれば納得できるが、
「なぜこの知識が使える?」と聞かれると困る場合がこれです。

 

これは自分の理解をきちんと振り返ったうえで、
「ここがわかっていない」という原因に辿り着けるかが鍵で、
言ってしまえば「自分に疑いの目を向ける」意識があるかどうかです。

 

前提を疑わないと、必要な直し・復習に辿り着かない可能性が高いので、
質問時に「こういう理解で合っているか?」を確認する癖をつけると良いと思います。

 

②はちょっと難しいですが、
やはり「何に気づくべきだったか」を言語化する意識が必要でしょう。

 

このタイプの方は、これまでの単元学習ではむしろ理解できていることが多いので、
たとえば単元の見出しがついている演習では誤答が少ないはずです。
(「現在完了」と見出しがあれば、現在完了で気を付けるべきポイントは意識できる)

 

しかしながら、総合演習では当然ながら見出しはつかないので、結果的に
「どの知識を活用してアプローチするのか?」という思考が弱い。

 

というより、そこを補うために総合演習をしているわけですから、
月並みですが、
「気づくべきポイントが何か?」「どういう意識でアプローチすべきか?」
を考える時間を設ける必要がありますね。

 

「持っている知識を使って」「このようにアプローチするのが最短」
という言語化に時間を取ると良いと思います。

 

最後に③。
これは「時間内に適切な処理ができない」という方に当てはまりがちです。
つまり、「時間に追われる」と「落ち着いて処理ができない」ので、
「思い込み」で走り出してしまう、というタイプ。

 

前半が当てはまらなくても、問題を見た時に「○○の問題だな」と思い込んでしまい、
そのまま思い込みで答えを出してしまう方は③に該当しますね。

 

対処法は凄くシンプルで、
「問いを言い換える」練習をしてください。

 

授業中でも発問されますね。
「何が問われている?」というやつです。

 

ここでテキストの問題文をそのまま読む方、いらっしゃると思います。
これを「つまり?」と言い換える練習をしてください。

 

問題をはやく解くことができるかは個人の技量に左右される場合がありますが、
これは「問いをはやく正確に把握する」練習ですから、訓練次第で誰でも身につけられます。
そして、問いをはやく把握できれば、その後の思考・動き出しは絶対にはやくなります。

 

時間的な余裕が捻出できれば、落ち着いてやれる、という方は多いはずです。

 

繰り返し話している通りで、
「練習でやれないことは本番突然出来るようにはならない」。

 

本番に力が発揮できるような反省・分析・取り組み方を、
しっかり模索してください。


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