御器所校のブログ

「朱夏」を迎える。

2025.07.12

先生から

昭和区の皆様こんにちは。

明倫ゼミナール御器所校です。

 

古代中国の五行思想では、万物は「火・水・木・金・土」の5元素から成る、とされています。(ここに日・月を加えたものがいわゆる”七曜”ですね)

 

この5種の元素は互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物は流転する。

 

天地万物、という言葉の通り、四季の変化すら五行の推移によって起こり、
他にも色や方角など、とにかく世のあらゆるものに五行が割り当てられています。

 

四季や方位を五行に割り当てる、というと数が合わない気がするかもしれませんが、
例えば「木・火・金・水」にはそれぞれ「春・夏・秋・冬」が割り当てられます。
ちなみに、残った「土」は「土用」です。(「土用の丑の日」で有名ですね)

 

そのほかにも、五穀豊穣、五臓六腑など、この五行思想に語源を持つ言葉は枚挙に暇がありません。

 

さて、四季に話を戻すと、五行思想では、
春は「青春(せいしゅん)」、
夏は「朱夏(しゅか)」、
秋は「白秋(はくしゅう)」、
そして冬は「玄冬(げんとう)」といいます。

 

この四季の巡りを人生になぞらえて用いられるようになったのが、

現在当たり前に使用されている「青春」という言葉です。
現代だと「アオハル」なんて言われたりしますが、

実はちゃんと語源がある言葉なんですね。

 

芽吹くのを待つ幼少期は「玄冬」。
冬を超えて、若々しく成長していく時期が「青春」です。
春が終われば、そこで蓄えた知識・エネルギーを使って世で活躍する「朱夏」がやって来て、
その夏も過ぎると、最後に訪れる「白秋」は、それまでの人生の実りを楽しむ穏やかな老年期、とされています。

 

皆さんはもちろん、今は青く活気に満ちた春を生きていらっしゃる。
そして、ぜひ覚えておいていただきたいのは、
皆さんの道行きには「燃えるような朱夏が待っている」ということです。

 

だからこそ、今はさまざまなものを蓄える時期であると心得て欲しい。
欲を言えば、やはりその中心に勉強を据えていただきたいですね。

 

人生で一度きりの、2025年の夏が始まります。
悔いのない一夏を過ごしてくださいね。


明倫ゼミナール御器所校では、この夏頑張ろう!という新規塾生を募集中です。

1学期のテスト結果や通知表、使用しているノートなどをお持ちいただければ、学習相談も承ります。

お問い合わせはHP上、または0120-272-731までお願いいたします。

TOP