こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
昨年からの米の品薄状態による価格高騰から「令和の米不足」と言われました。
小泉新農水大臣が、
政府の備蓄米を随意契約で放出して、
5キログラム2,000円程度の販売価格にするとしました。
すぐに予定数量の申し込みがあって、
令和3年産米と令和4年産米の申し込みを休止しました。 (田植えの済んだ田んぼ)
備蓄米の買い入れや保管には税金が使われますから、
安く売って国が損をしてはいけないと、
今までは「競争入札」をしていました。
一番高い価格を提示した業者に売り渡すのです。
このため、なかなか米の値段は下がりませんでした。
競争入札は、
備蓄米がなかなか市場に出回らなかった原因にも挙げられました。
競争入札では9割以上を全国農業協同組合連合会(JA全農)が落札しており、
全国農業協同組合連合会と取り引き実績のある卸売業者に売り渡されます。
価格が上がることを防ぐために、
卸売業者が別の卸売業者に転売することは禁止されています。
このため、広く卸売業者に米が回らず、
身近なスーパーなどに米が回らないという事情につながったようです。
この状況を変えるために、
販売価格や販売量、販売時期などの条件を国が決め、
審査に通った業者へ国が販売するしくみである随意契約にし、
安く幅広く販売できるようにしたというわけです。
米の価格が下がることは、
消費者にとってはうれしいことですが、
機械や肥料など、
現代の米づくりに必要なものの値段が上がっているので、
「これが米の適切な価格」というイメージになることを心配する声もあります。
やってみよう!
1 日本の食料自給率(国内でまかなえている食料の割合)は、
どのくらいか次から選びなさい。(カロリーベース:国民が食品から得たカロリーで計算)
ア 85% イ 57% ウ 38% エ 14%
2 日本の食に関する仕事をしている国の役所を次から選びなさい。
ア 総務省 イ 法務省 ウ 外務省 エ 農林水産省
3 単に「米騒動」と言うと1918年に起きた事件を指すが、
この事件のきっかけとして関係の深いものを次から選びなさい。
ア 明治維新 イ シベリア出兵 ウ ベルサイユ条約 エ 朝鮮戦争
4 1993年には冷夏の影響で米不足となり、後に「平成の米騒動」と呼ばれた。
この時、世界有数の米の輸出国から緊急に米を輸入したが、
その国を次から選びなさい。
ア アメリカ合衆国 イ 中国 ウ インド エ タイ
5 昔のおとなが1年間に食べる米の量をあらわした単位を次から選びなさい。
ア 合(ごう) イ 升(しょう) ウ 俵(ひょう) エ 石(こく)
答え
1 ウ
2 エ
3 イ
4 エ
日本の米と種類が違うため、日本の炊き方ではうまく調理できなかった。
5 エ
1合 約150g 約180ml
1升 1合の10倍
1俵 1合の400倍
1石 1合の1000倍
1石(約150㎏)が昔の大人1年分の米の量と言われた。
今はその3分の1程度の消費量