こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
新美南吉の代表作に「ごんぎつね」がありますが、
新美南吉記念館では10月4日を「ごんの誕生日」としています。
1931年10月4日に「ごんぎつね」の草稿(そうこう・下書き)ができたことにちなんでです。
新美南吉は愛知県半田市の出身ですが、
半田市のすぐ北隣の阿久比町に「ごんぎつね」の舞台になったといわれる権現山があります。
山頂(丘の上という表現の方が合っているかも)には五郷社という神社があります。
ごんぎつねにちなんだ石像などもあります。
半田市と阿久比町を流れる矢勝川は、ヒガンバナが咲く堤防として有名です。
「ごんぎつね」に「ひがん花が、赤い布のようにさきつづいていました」とあることから、
「ごんぎつね」の風景を現実のものにしようという思いから、
植栽が始まり、地元の人たちのボランティア活動によって手入れされているそうです。
ヒガンバナは球根部分に毒のあることから、モグラや野ネズミよけに土手などに植えられました。
堤防や田畑のあぜなどを掘り返されないようにです。
昔は墓場によく植えられていたそうです。
かつて土葬だった頃、小動物に墓を荒らされないようにするためだったようです。
秋分の日とその前後3日の7日間を「秋の彼岸」と言って、
ご先祖様を供養する習慣があります。
その頃に一斉に咲くことから「彼岸花」と言うのですね。
名古屋市昭和区五軒家町の神明社に「新美南吉 恋愛成就の坂」というプレートがあります。
これは新美南吉の初恋の女性と言われる木本咸子(きもとみなこ)と、
桜山から八事に向かって歩いたということにちなんでつけられました。
木本咸子と交際している時期と「ごんぎつね」の執筆時期は重なります。
受験生の皆さんは「ごんぎつね」はもちろん知っているでしょうが、
「久助君の話」の方が記憶に新しいかもしれませんね。
久助君と兵太郎君がほし草の上でじゃれ合ってる話ですね。