こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
2025年10月末までのクマによる死者数が12人に上り過去最高となっています。
2023年のクマにより死者数は6人ですから倍増していることになります。
クマによる被害が増えた原因はいくつか挙げられていますが、
その中で気候変動に関するものもあります。
クマは雑食性ですが、冬眠前に栄養を蓄えるため、ドングリをよく食べます。
そのドングリが不作なため、エサを求めて、人里に現れているのです。
もともとドングリは豊作の年と不作の年があるのですが、
近年の高温や天候不順がドングリの不作の原因になっているのではないかということです。
前年の夏から実をつける準備に入り、春に花を咲かせ、花粉を風に乗せて受粉するのですが、
気温が上がるべき時に上がらず、雨が降るべき時に降らず、
季節外れや例年と異なる気温の上がり方や雨の降り方、風の吹き方で、
木がドングリを実らすことができなかったのではないかということです。
やってみよう!
1 北海道にいるヒグマと本州にいるツキノワグマが生息している。
生息地の違いができたことに最も関係があると考えられるものを選びなさい。
ア 降雪量の違い イ 植物相の違い ウ 津軽海峡の存在 エ 人間による開拓の歴史
2 ドングリを実らす樹木を次から選びなさい。
ア マツ イ スギ ウ ヒノキ エ ナラ
3 絶滅の恐れのある動物を示したものを何というか次から選びなさい。
ア ブラックリスト イ レッドリスト ウ イエローリスト エ グリーンリスト
4 地球温暖化が主な原因とは考えられないものを選びなさい。
ア 水面近くにいる生物が死んでしまったり、皮膚がんのリスクが高まったりする。
イ 三重県でイセエビの漁獲量が下がったり、北海道でブリが豊漁になったりする。
ウ 冷害に強い稲に品種改良してきたが、近年は暑さに強い稲の改良が進められている。
エ 都市部で夏の深夜に突然雨の降り出すことがある。
5 次のクマ被害に関する文章で誤って述べているものを選びなさい。
ア ハンター(狩猟を行う人)であっても住宅地での発砲はゆるされなかったが、
一定の条件を満たした場合は発砲がゆるされるようになった。
イ 警察官の持つピストルでクマを撃っても反撃される危険があるため、
ライフルの使用が許可された。
ウ 秋田県の要請でクマの駆除に自衛隊が協力することになり、
自衛隊員がライフルを使ってクマの駆除をすることになった。
エ クマの駆除頭数を制限してきたため、
クマの生息数が増えたこともクマ被害の背景にある。
答え
1 ウ ブラキストン線と言って、北海道と本州の生物相を分けている。
北海道にいて本州にいない動物の例
エゾシカ・ナキウサギ・シマフクロウ・エゾリス など
本州にいて北海道にいない動物の例
ニホンカモシカ・ニホンザル・ライチョウ・ニホンリス など
2 エ
3 イ
4 ア オゾン層の破壊により強力な紫外線が入ってきた場合
エ 熱せられた水分を含んだ空気が夜間や上空で冷やされて雨となる。
ゲリラ豪雨もそれが原因。
5 ウ 自衛隊は、ワナの設置を手伝ったり駆除されたクマを運んだりと、
後方支援が任務。



















