こんにちは。
明倫ゼミナール中学受験コースです。
2024年の夏から米が不足し、値上がりをしました。
2024年の新米が流通すれば価格が安定すると思われましたが、
2025年3月になっても米の価格は下がらず、
政府が災害や不作の時に備えて保管しておいた米を売りに出しました。
しかし、その米が市場に流通するのに時間がかかり、米の価格は下がらなかったので、
5月に、米の値段も売る相手も政府が決める随意契約という方法にしました。
その結果、米が市場に出て、価格が下がりましたが、
まだまだ2年前と比べると米の価格は高い状態になっています。
政府は日本の人口が減っていることから、米の消費量は減ると考えていましたが、
コロナ禍が収まったことで外食する人が増えたこと、
円安の影響で日本への外国人観光客が増えたこと、
猛暑の影響で米の生産量自体が下がったこと、
米不足の不安から米の買いだめをする傾向にあることなどが米不足の原因と考えられています。
米の価格が高いことから、今まで米を扱っていなかった業者が、
米の仕入れをして販売機会をうかがっているのではないかという推測もあります。
やってみよう!
1 災害や不作に備えて政府が保管している米を何というか、次から選びなさい。
ア 保管米 イ 保存米 ウ 予備米 エ備蓄米
2 米の作付けに関して、最も関係の深い国の役所を選びなさい。
ア 農林水産省 イ 総務省 ウ 国土交通省 エ 経済産業省
3 次のア~エのうち、自給率が最も低いものを選びなさい。
ア 米 イ 野菜 ウ 肉類 エ 大豆
4 2024年夏からの米不足を「令和の米騒動」と表現することがあるが、
大正時代に起こった米騒動の原因としてふさわしいものを選びなさい。
ア 東北地方の冷害 イ 日露戦争 ウ シベリア出兵 エ 財閥の買い占め
5 次の文のうち正しい内容を述べているものを選びなさい。
ア 弥生時代に稲作が始まって貧富の差が社会に生まれた。
イ 豊臣秀吉の太閤検地によって米の収穫量は大きく伸びた。
ウ 江戸時代の武士は給料を米で計算されたため、豊作の年は収入が増えた。
エ 太平洋戦争後、日本の伝統的な食生活が見直されて米の消費量が増えた。
答え
1 エ
2 ア
3 エ 大豆の食料自給率(カロリーベース)で10%に満たない。
4 ウ シベリア出兵を見越した米商人が米の買い占めをした。
5 ア イ 太閤検地によって、土地に対しての年貢量が決め直され、年貢収入は伸びた。
ウ 豊作になると米の値段が下がるため、米の量が同じなら収入は減る。
エ 戦後は食生活の洋風化が進んだ。
関連した内容として、
8月5日のブログ「米の増産に政策転換」、5月29日のブログ「お米の話」があります。
